この間フィリピンでオープンウォーターダイバーライセンスを取ってきたのでそのお話をします。
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オープンウォーターダイバーライセンスとは
監督者なしで深水18mまでダイビングをすることができる認定資格です。私はライセンスの発行元がいくつかある内のPADIのライセンスを取得しました。このライセンスがない状態でダイビングをしようと思ったら、体験ダイビングくらいしかできませんが、このライセンスを取得したら、ライセンスを持っている人と一緒にダイビングをすることができます。(※ダイビングの経験本数によっては、監督者も同伴しなければならない場合があります。)
人は地上で生活する生き物です。人の体は海の中で生活するようにはできていません。そのため、海の世界は危険がとても多く、正しい知識をもってダイビングしなければ最悪の事態に陥ってしまう可能性をはらんでいます。そのため、こういったライセンスを設けて、安全にダイビングを楽しめるように取り組んでいるのです。
費用は国やダイビングショップで様々ですが、私の場合は日本円にして約4万円で取得できました。
ダイビングの魅力
ダイビングの素晴らしいところは、未知の世界を体験できることだと思います。きれいなサンゴ礁や見たことない魚、海の生き物の生態を目の当たりにすることができるため、地上では味わえない世界を体験できます。
例えば、ウミガメと一緒に泳いだり、イワシの大群と出会ったりとダイビングでは多くの出会いが待っています。
ライセンスを取得するには
オープンウォーターダイバーのライセンスを取得するには、インストラクターから指導を受け、認定をもらう必要があります。このライセンスは世界共通のため、一度とればどの国でもダイビングをすることができます。
オープンウォーターダイバーのライセンスを取得するにはまずは、泳力テストとして、『シュノーケルとフィンを付けた状態で300m泳ぐ』と『3mくらいを素潜り』、『10分間水面に浮く』をします。それらを突破したうえで、以下の課題をクリアする必要があります。
・正しい知識を学ぶ(5セッション)
・限定水域でダイビングに必要なスキルを学ぶ(5セッション)
・実際にダイビングをしながらスキルを身に着ける(4セッション)
正しい知識を学ぶ(5セッション)
オープンウォーターダイバーのライセンスを取得するための教科書で『海では何が危険か』、『トラブルが発生した場合の対処方法』、『ダイビングの機器の使い方』、『ダイビングの計画』を5章にわたって学びます。分量がめちゃくちゃ多いです。なお、座学とかはありません。事前に自己学習をしておき、確認テストをする流れとなります。場所によってはビデオを流し、そのあとに確認テストをすることもあるそうです。
最終日には学科試験があり、おおよそ80%以上の正答率が必要です。
限定水域でダイビングに必要なスキルを学ぶ(5セッション)
プールなどの水面上でダイビングに必要なスキルを身に着けます。例えば、以下のスキルを学びます。
・ダイビングの機器の脱着
・レギュレーター(ボンベから空気を供給する機器)が外れた場合の対処方法
・マスクに水が入った場合の対処方法
・ホバリング(中性浮力で水中に浮く)
など
実際にダイビングをしながらスキルを身に着ける(4セッション)
限定水域で学んだスキルを実際のダイビング中に行ってスキルを定着させる訓練です。例えば、水中でわざとレギュレータを外し、リカバリをするなどです。基本的には限定水域でやったことを水中でやるので限定水域でしっかりとできていれば、問題はないです。
ライセンスの取得は簡単?
ライセンスの取得は大体3日あればとれます。人にもよりますが、難しいわけでもなく、簡単でもありません。特に水が怖い方は取るのに苦労するかもしれません。あと、めちゃくちゃ疲れます。
ライセンス取得の鬼門
一般的にオープンウォーターダイバーのライセンス取得での鬼門は水中のマスク脱着です。講習では、水中でレギュレータを外したり、マスクに水を入れたり、マスクを外して1分間泳ぐ実技があるため、水に抵抗があるひとは難しいかもしれません。
マスクに水を入れるとどうしてもパニックに陥ってしまいがちなので、注意が必要です。また、水中で泳いでいるときにインストラクターから突然マスクを外すように指示がくるので覚悟も必要です。
一方、学科自体は割りと簡単です。おすすめの勉強方法は、章末の練習問題を解き、分からなかった問題を文中から探して理解する方法です。短時間で要点を抑えることができます。
学科試験には他に、潜水計画を立てる試験がありますが、こちらは割かし難しかったです。(一度落ちました笑)コツとしては解法パターンを予め把握しておき、設問はその解法パターンを解いているのかが分かれば簡単です。解法パターンを以下に挙げておきます。
1. 1回目のダイビング後の圧力Gの算出
2. 1回目のダイビングのノンストップリミットの算出
3. 1回目のダイビング後の水面休息時間経過後の圧力Gの算出
4. 2回目のダイビングのノンストップリミットの算出
5. 2回目のダイビング後の残留窒素時間の算出
6. 3回目のダイビング前の圧力Gの算出
7. 最小水面休息時間の算出
これらの解法がわかれば、楽勝です。
ライセンスを取った後は?
インストラクターからOKが出たら、無事合格です。そのあとはPADIへの申請書類を書き、写真と共に送付します。1カ月~2カ月後に認定書として「Cカード」が届きます。その間は、一時的な認定書を発行してもらえます。ただし、ライセンスを持っているからと言って必ずしも監督者なしで潜れるとはかぎりません。ダイビング本数が少ないとプレダイブといってスキルの再確認をすることもあります。
あと、ライセンスを取った直後は、すぐにファンダイビングなどをした方がいいみたいです。理由は学んだことをすぐ忘れてしまうからだそうです。実際にすでにライセンスを持った友達とダイビングにいったら、その友達はハンドサインを全く覚えていませんでした。(笑)
また、ダイビングを行った後は、ダイビングのログを取るべきです。ログとは、どこでどんな環境下でどんな装備でどのくらいの深水を何分間潜ったかなどです。これは続けて2回目のダイビングをするにどの深度を何分まで潜れるかの目安にもなりますし、次回のダイビング時にどのくらいのウェイト(腰に浮力の調整をするためにつける重り)が適切かを判断することが出来るからです。
まとめ
・監督者なして水深18mまでダイビングができるライセンス
・海は危険が多く、正しい知識を学ぶ必要がある
・ライセンスをとるには学科試験と実務試験をクリアしなければならない
・おおよそ3日あればとれる
・鬼門は水中でマスクを脱着する訓練
・ダイビング後はログをつける