転職

初めての転職を決意するまで

私は大学卒業後、とあるSlerに入社しました。

入社理由は『幅広い技術を身に着けることができるから』でした。あくまでも表向き上の理由であって、本当は大手企業かその子会社に行きたかったが、どこも落ちてしまった中、この会社から内定が出たからです。そんな特にやりたいこともなく、仕事をする上で何が一番大事かもわからない状態(今もですが)で就活をしていました。

入社後は研修を数カ月行った後、常駐SEとして大企業のシステム開発のテスターとして送り出されました。その後も転々と現場が変わりましたが、同期や近い年齢の先輩が多く、仕事に対してつらいとも感じずに頑張っていました。

そんな中、大炎上のプロジェクトに配属されました。

そこではリリース済みのシステムの不具合対応で深夜までソフトウェア設計やプログラム開発、テストを行い、週に3日は家に帰れないことが続きました。さらに雰囲気も最悪でチームリーダーはキレるし、他のチームメンバーも無視&キレるで大変でした。

そんな環境下で仕事を続けるうちに、食事もろくに食べられなくなり、涙が出るようになりました。直属の上司(現場は違います)に何度も退職メールを書き、勇気がなくて送れずにあきらめたことが多々ありました。

そんな中、炎上していたプロジェクトが別の企業へと移管となり、私はこのプロジェクトから離れることとなりました。

疲弊した状態で配属された次のプロジェクトでは、チームリーダーを任されました。そのプロジェクトでバグを発生させたり、エンドユーザーから要望と違うと怒鳴られたりし、また泣きました。

このあたりからこの状況から逃げ出したくて転職活動を始めていましたが、詳細についてはまた別の記事で書きます。

そしてある日、何もしていないのに涙が出るようになり、直属上司と同じ現場だったため、昼休みになったタイミングで『二人で食事いきませんか?大事な話があります』と伝えました。そして、昼休みに『退職』を告げました。やはり、引き留めがすごく保留となりましたが、熱意は伝えました。

退職を伝えたその月の休みの日に予め予約していたメンタルクリニックへ行きました。なぜなら、前のプロジェクトでの帰宅時、駅のホームを通過する特急列車を見て無意識に『飛び降りたら楽になるな』と考えてしまったことが怖くなり、心の病ではないかと疑ったからです。

その日は初診だったのですが、『うつ病』と診断され、仕事は休職するようにと言われました。休み明けに上司に診断書を渡し、部長から明日から休めと指示があったため、休職することとなりました。

そして、休職中にも関わらず、転職活動をして内定をもらい、人として最低な退職をすることとなりました。